投資リスクを回避するために

投資リスクを回避するために

投資にリスクはつきものです。
経済学で用いられるリスクとは
「不確実性による危険」のことです。

要するに、買ったものが上がるか下がるか
確実に予測することはできないので、
損失が生じるかもしれないということです。

リスクに対応するために勧められているのが、
「分散投資」という手法。

分散投資を行えば、
リスクの軽減が期待できるのです。

株式投資の格言に「一つの籠に卵を盛るな」
というものがあります。

一つの籠にすべての卵を詰め込むと、
何かにつまずいて転んだら全部の卵が潰れてしまう
可能性があります。

だから、卵を運ぶときはいくつかの籠に分けて
運べという、のです。

分けて運べば、たとえ1つの籠が転んで
全壊したとしても、残りの籠の卵は無事です。

このように、投資を行うときも、
一つの金融商品や銘柄に資産を集中せずに、
いくつかに分散する。

それが分散投資。
いくつに分散するか、また分散する対象を
何にするかについては、

さまざまな方法論があるが、基本的な考え方は、
同じような動きをしない複数の銘柄(投資対象)に
資金を分散するということです。

同じような動きをしない」というのがミソで、
ある現象が起きたときに、

選択した複数の銘柄が同じように値を下げて
しまってはリスクを軽減することにならない。

分散投資の目的は、選択した一つの銘柄の値が
下がっても、他の銘柄は下がらない

(あるいは逆に上がる)ことで、運用資産を減らす
リスクを抑えることなのです。

分散投資で、もっともわかりやすいのが
「資産3分割法」。

これは、資産を現金、株式、不動産、あるいは
金などの3つに分け、運用するというものです。

たとえ株価が下がっても、不動産価格が
上昇していれば、その損失を穴埋め、
あるいは最小限に食い止めることができる。

また、現金だけで保有しているよりも、
資産が増える可能性も高い。

どれくらいの資産をどの投資対象に振り分けるかは、
それぞれの人によって異なるだろう
多少リスクをとってでも、

大きなリターンを得たいという人は株式への投資の
比重が高くなるだろうし、

老後の資金を長期的にローリスクで運用したい
という人は投資信託などの金融商品に重きを
置くことになるかもしれない。

分散投資は、投資対象を株式、不動産、外貨取引、
投資信託と異なる種類のものに
振り分けるだけではなく、

株式投資を行うなら、その中でも分散投資をして
リスクの軽減をはかるのが普通です。

ここでも基本は同じ。
値動きの異なるものを組み合わせるのが大切です。