老後の資金作り

老後の資金作り

65歳で退職し、そこから老後の生活に
入ると考える場合、資産運用の期間は
30歳から始
めると35年、40歳では25年、

50歳では15年、60歳では5年間ということに
なります。

20~30年の長い期間での資産運用は、
老後だけに限らずほかの場合もそれなりの結果
を}
出すことが可能になってきます。

仮に40代で始めることができれば、
その運用方法もある程度大胆にしていくことが
できま
す。


ここでいう大胆とは、リスク·リターンの大きい
投資商品を活用するということです。

リスクは投資期間が長ければ軽減される効果が
期待できます。

少しずつ時間をずらして投資することによって、
価格の変動が平均化されリスクを軽減することが
できる(「ドル=コスト平均
法」)のです。

さらにリスクを減らすうえで効果的なのが、
投資対象を分散することです。


数のものに分散投資することにより、
一つの投資先が値下がりした場合でも別の投資先で
その
分を穴埋めすることが期待できます。

そのため、日本のマーケットだけでなく
海外のマーケットにも目を向け、

株式や債券など、商品の種類や性質の違うものを
選んでいくことが重要になります。

分散投資を行うには知識や時間が必要です。
また、株式などは検討すべき材料も多く、

多額の資金が必要なので、
時間がとれないという人もいるでしょう。


そういった人向きの商品とし

投資信託』があります。

これは多くの投資家から集めたお金を一つにして、
複数の株式や債券を組み合わせて
運用していくものです。

この商品自体が分散投資になっており、
これを投資のプロであるファンドマネジャーや

ファンドマネジメントチームが
リスク·リターンを考えて運用していくのです。

そして、この投資信託商品を「ドル コスト平均法」で
購入していけば、リスクを軽減することができます。
運用に不慣れな人にはいい商品でしょう。

時期により運用方法が変わる

運用方法は常に一定ではなく、年を追うごとに
ライフプランを見直していく必要があります。

たとえば、老後に近づいていくほど
値下がりリスクを伴う積極運用から、

安全性と換金性の高い安全運用にかえていくなどの
考え方が必要になってきます。

老後まで20~30年あれば、
運用に多少失敗した場合でも通常の所得収入が見込め

時間的な余裕もありますから、
失敗の穴埋めをすることも可能です。


しかし、これが仕事を引退す
るまで
五年しかなかった場合、

運用の失敗を取り戻すのは至難の技であり、
精神的に受けるダメージも大きなものになるでしょう。

ですから、ライフプランを定期的に
見直していくことは、豊かな明るい将来を
望むうえでは
大変重要なのです。

個人年金を考え直す

国の年金不安から、20代、30代のまだ老後など
想像もできない人までもが、老後の準備
のために
保険会社の個人年金に数多く加入しています。

個人年金はその名のとおり老後に年金として
受け取ることを目的とした保険商品です。

将来保険金を年金として受け取るためには、
何十年もの間、保険料を払い続ける必要があります。

この年金商品は途中に引き出しすることができず、
契約した時点の予定利率が何十年も続く
ことに
なります。


予定利率が上がっても預け替えができないようでは、
効率のよい運用とはい
い難いのです。

また、終身保険の解約金を万一の老後の資金と
考えている人も中にはいるようです。

人生80年とよくいわれますが、医療技術の向上や
環境から、長く生きる可能性も十分にあります。

解約金もいつかは底をつきます。
終身保険は自分の死後、遺族の生活を

安全にすることが目的の商品と、
基本的には考えるべきです。