セカンドライフに備える投資
働き続けたいという人もあれば、逆にこうして
毎日頑張っていられるのも退目標があればこそ、
という人も退職する時期がいつであろうと、
セカンドライフに備えるべきです。
理由は簡単です。
必ずそのお金が必要になるからです。
いずれは払い切ることになる住宅ローンや
教育費用と違い、セカンドライフでは、
あなたが余生を託さなければならないもの、
すなわち資産が通常は減る方向に変化し続けます。
ゆとりあるセカンドライフを送りたいのならば、
現役最後の給料を手にした以降は、それなりの額の
収入源を確保し続ける必要がぁるでしよう。
特に女性にとっては
セカンドライフの収入を準備することは、
特に女性には決定的な重要性を持ちます。
というのも、米国で標準的なセカンドライフの収入源
のうち二つ、企業年金と公的年金が現役時代に
稼いだ給料に基づいているからです。
女性は男性より給料で平均24%少なく、
また働いた期間もより短いため、
退職後に上記二つの収入源から受取る額は、
男性に比べて少なくなる傾向があります。
例えば公的年金では、給料の差によって、
男女間で月額200ドルも開きがあるのが普通です。
しかも、全体として見れば男性よりも長寿である
女性は、収入を必要とする期間も長くなります。
例えば、人口の中で最も急速に拡大している階層は
80歳超の人々ですが、
このグループの過半数が女性です。
揺るぎない支え
セカンドライフの収入源は3本脚のイスに
よくたとえられます。
企業年金、公的年金それに自ら行う投資から生じる
収入の3本脚のバランスがとれないと
立ち行かないからで
この3本脚のイスで、退職前の所得の少なくとも80%、
女性なら100%を確保すべき、とも言われています。
昔ながらの企業年金を出してくれる会社が
次第に減っていますし、
公的年金については、受給者が徐々に増える一方で
現役世代が減っている現実から、
どうすればこの制度を維持できるかの議論が
高まっています。
そこで自ら行う投資が果す役割がセカンドライフへの
備えの核としてますます大きくなるのです。
課税が繰り延べになる確定拠出年金
会社で提供される確定拠出年金では、
掛け金を拠出するのが会社でも、あなたでも
GR米国の確定拠出年金では、日本と異なり、
従業員も掛け金を積み立てることができる、
税は繰り延べになります。
引き出すまでは課税は繰り延掛け金にも
投資収益にも課税されません。
そのうえ、あなたが拠出するとその金額だけ
課税対象になる所得を減らせますから、
当年度の所得税もその分だけ少なくなります。
税制優遇なしで行う、一般の投資
セカンドライフに備える積み立てのうち
最も融通が利くのは通常の投資用の口座を
使うものです。
口座へ毎年積み立てる額に限度はなく、
いつ、いくら引き出そうと誰も文句は言えません。
ただし、一般的な投資の弱点は、投資した資金には
すでに税を納付済みであるにもかかわらず、
ほとんどの投資収益に対して毎年税を支払わなくては
ならないことです。