物事の感じ方は人それぞれ
人は見たいものだけを見ようとしてしまう
物の見方は、人それぞれ異なります。
同じことを体験して、同じ人と接したとしても、
それぞれが受ける印象は違います。
これを「認知論」と言います。
人は主観から逃れることはできません。
人は多くの場合、自分が受け取りたいように、
物事を勝手に解釈してしまうものです。
目にしたいものだけを目にして、見たくない
ものは見ない、という選択をしてしまうのです。
これはつまり、自分が「嫌だ」と思ったことは、
誰にとっても「嫌なもの」というわけではない
ということを表しています。
そしてそれは、自分の受け取り方次第で
「むしろ、好ましいものだ」と思うことができる
という解釈ができます。
この受け取り方の傾向は
個人個人のライフスタイル同様、自分の力で
変えることができるのです。
人間関係における「嫌なこと」「苦しいこと」は、
受け取り方次第でなくしてしまえるのです。
誤った認識に気をつけよう
物事の受け取り方は人それぞれですが、
特にゆがんだ形で認知してしまうことがあります。
これを、アドラー心理学では「基本的な誤り」
と言っています。
基本的な誤りには、事実はわからないのに、
自分勝手に思い込んでしまう「勝手な憶測」や、
うまくいかないことがあると他のことに対しても
うまくいかないと考えてしまう「過度の一般化」、
自分が悪いことだと思ったものに対して、
無価値だと断定してしまう「誤った価値観」
などがあります。
アドラー心理学では「人には目的があり、
それを果たすために行動している」と考えられています。
現状を改善し、よりよい目的に向かって進むためには、
こうした誤りを正していかないといけません。
物事に対する認識は主観的になりがちですが、
客観的に見ることが大切で、歪んだ思い込みで
自分をマイナスに持っていくよりも、
よい方向に考えて自分をプラスの
状態に持っていったほうが絶対いいはずです。
人間関係に悩んでいる人の多くは、
誤った認識にとらわれています。
これを払拭し、プラスの状況を目指していけば、
人間関係は今よりもずっとラクになるでしょう。
相手がいるからこそ、あなたは悩み考える
人の行動には、すべて相手がいる
人の行動には、必ず誰か相手役が存在しています。
この考え方を「対人関係論」と言います。
人は相手の行動に影響され、
何かしらの感情が沸き起こり、
それを行動に移します。
そして相手もまた、それに影響されて行動します。
お互いに影響を与え合うことで、人間関係を
築いているのです。
アドラーは、「人の悩みはすべて対人関係の悩み」
だと考えました。
他人に影響を与え合うからこそ、
人間は悩み考えるのです。
相手役は他人だけとは限らず、
自分自身も含まれます。
自分自身の行いがきっかけとなって悩んでいる人も、
心の中で自問自答を繰り返しながら、
解決に向かっているのです。
相手との関係は自分がコントロールする
人は社会的な生き物です。
誰とも関わることなく、一人で生きていくことはできません。
人と人との関係は複雑で、うまくいかずに
悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし人は、その複雑な仕組みに生まれた時から
組み込まれ、進化を続けてきました。
どんな悩みも乗り越えられるはずです。
それでは、悩みの理由が対人関係にある
と考えた時、それを解消するためには
どうすればいいでしょうか。
例えば、苦手な人がいて、ただ接しているだけで
不快に感じるとしましょう。
人はそれぞれが自分の意志を持ち、自分の目的を
果たすために進んでいるのですから、
相手の考え方や行動を直接的に変えるのは
不可能といっていいでしょう。
あることを白だと思っている人に
「今から、これを黒だと思ってください」と言っても、
そううまくはいかないはずです。
しかし、相手は変えられなくても、
自分を変えることはできます。
相手との関係は、
自分自身でコントロールできます。
人にはそれぞれの「ライフスタイル」があり、
ライフスタイルの変化を相手に押しつけようとしても、
反発を招いてしまうだけです。
でも、自分自身のライフスタイルであれば、
自由に変えられます。
もしも自分で変えた新しいライフスタイルが
「合わない」と感じた場合は、また別の
ライフスタイルに変えればいいだけなのです。
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