人間関係を楽に快適ににする方法!②

人はみんな、目的があるから行動する

行動や感情には目的がある

アドラー心理学では、
あらゆる行動や感情には、目的がある」と
考えられます。

これを目的論と言います。

誰かとコミュニケーションを取るときは、
何らか理由があるはずです。

そして、その理由は、
決して単純なものではありません。

例えば、あなたが人と会話していて、
「何かトゲトゲしい感じだな」と思った場合、

それを単純に「自分のことを嫌っているから」と
考えるのは間違いかもしれません。

なぜなら、相手があなたとは無関係な別のことに
対して、不安を抱えているのが原因かも
しれないからです。

それならば、相手の不安さえ解消すれば、
あなたと相手はよりよい関係を築ける
可能性が高まります。

なのに、あなたが勝手に勘違いをして、
相手と距離を取ろうとするのは、
とても残念なことだと思いませんか?

未来を見据えて、目的を持とう!

ところで、心理学には目的論とはまったく異なる
原因論」という考え方もあります。

原因論では、何か問題が起こった場合に、
その原因となった出来事が過去にあると考え、
それを探っていきます。

例えば、人とのコミュニケーションが苦手で、
人間関係がとても辛いという場合、
その原因が過去にないかを考えるのです。

「子どもの頃から遠慮がちな性格で、
交友関係があまりなかったから」

「遠慮がちな理由は、小さな頃、
親からの干渉が少なくて、他人にどこまで
甘えていいかわからないから」

というように、
原因を探り、それを取り除こうとするのです。

この方法は合理的に思えますが、問題点もあります。

原因を見つけ出すとなると、忘れたい嫌な思い出を
掘り起こすことになるかもしれないのです。

また、原因を解消できなかった場合、
余計に傷つく結果になる恐れもあります。

これに対して、目的論は「人には目的があり、
それを果たすために行動している
という考え方です。

目的論に基づいて問題を解決する場合、
未来を見据え、目的に向かって進む方法を探す
のです。

過去の原因は重要ではありません。

コミュニケーションが苦手で、
人間関係が辛いという時は、
まず「自分には目的があるけど、
コミュニケーションは
苦手としている」と考えます。

その上で、自分が本当はどうしたいのか、
どのように解決するかを考えていくのです。

人にはいろんな側面がある

自分自身のさまざまな要素を見つめよう

アドラー心理学では、
自分自身がすべての決定権を握っていると考えます。

そして、感情と理性、意識と無意識、
本能などさまざまな要素をバランスよく
使っていると考えているのです。

これらの要素は、一見すると相反するようにも
見えます。

しかし、すべてがひとつに繋がって、自分自身を
構成しているのです。

この考え方を「全体論」といいます。

「理性ではダメだとわかっていることが、
どうしても我慢できない」というようなケースは、
人間の心の複雑さを表しています。

しかし「ダメなことを理解している自分」も
それを我慢できない自分」も、どちらも大切な
自分自身だということを忘れてはいけません。

どんな面も、自分の中の一部分だと理解することが、
人間関係を楽にする上で重要なのです。

ネガティブな面を認めてコントロールする

全体論では、個人を細かく切り分けることができない
最小の単位だと考えます。

たとえ、自分の中に矛盾しているような面があったと
しても個人は個人。ひとつのものなのです。

ドラマや漫画などの葛藤している場面では、
「自分の中で天使と悪魔がせめぎ合っている」ような
イメージを使いますが、アドラー心理学の観点から
いえば、それはどちらも自分自身に他なりません。

例えば、「いつもは冷静なのに、怒りに任せて、
つい酷いことを言ってしまった」などと言いわけを
することがあります。

しかし、それはまるで自分の本意ではなかったか
のように見せかけているだけの話。

アドラー心理学では「ついやってしまった」
という状況を、「無意識にやってしまった」ことだ
とは考えません。

目的論が示すように、
どんな行動も目的があってやったことなのです。

先ほどの例で言うと、
相手に自分の気持ちを伝えるため、
あるいは相手に感情をぶつけて気持ちを
発散させるために、
自分から怒りの感情を使った
というわけです。

自分の中にある弱い面やずるい面を認めるのは、
とても勇気のいることです。

できることなら、自分とは関係のないものとして
扱いたいはずです。

しかし、それではいつまでたっても、
本当の自分をわかってあげることができません。

自分のネガティブな面を認めてあげましょう。

そうすれば、「自分には弱い面があるから
いきなり知らない人と打ち解けるのは難しい。
だからゆっくり慣れていこう」

「相手を妬んで、酷いことを 言ってしまいそう。
こんなときは、冷静になれるまで距離を置こう」

というふうに、自分を的確にコントロールできる
ようになるはずです。

人は自分の中にある要素の全体を使って、
目的を果たしていくのです。


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