あなたにとってお金とは何?

お金には稼ぐ方法と殖やす方法がある

子供の頃、親から「お金は汚いもの」
と教えられたことはありませんか?

お金に触ったらすぐに手を洗うこと、お金のことは
人前ではなるべく話さないようにすること、

お金のことばかり考えていると
立派な大人になれないこと……。

このように日本人はお金自体を下品なものと考え、
お金について語ったりお金を殖やそ
うとすることに
良くないイメージをいだく傾向があるようです。


また、
日本ではお金は一般的に、
いて稼ぐものと考えられていました。

仕事をして給料をもらうのが
お金を手に入れる唯一の方法だったわけです。

そして定年まで真面目に働けば報われる社会が
続いていました。

そんな時代には、お金を運用によって殖やすことは
特別な人がやることでした。

の名残なのか、現在でも株式投資などをしている人に
対する偏見が未だにあるようです。


働いて収入を得ることが価値のあるお金だと考え、
投資に
よってお金を殖やそうするすることは

「ギャンブル」「あぶく銭」といった表現で
卑下する考え方です。

本には「不労所得」という言葉がありますが、
これは「汗をかいて労働してもらうお金は尊いけれど、

株式投資や不動産運用などで得たお金はあぶく銭」
という考え方が根本にあると思います。

お金を殖やすのは下品なこと?

お金を手に入れる2つの方法、
つまり「働いて収入を得ること」、
「投資でお金を殖やすこと」には

共通点があると思います。それは、どちらのお金も、
相手からの感謝の気持ちが形になったものである
ということです。

例えば、会社で仕事をして給料をもらうのは、
会社に対して提供している自分の能力を
会社が

評価したことによって生ずる、
会社からの感謝と考えられます。


自分で事業をして
いる人にとっては、
取引先からいただく報酬は、自分が提供している
価値への対価である
ことを実感するでしょう。

金銭のやり取りの根底には感謝があると思います。
投資にもこれと同じことが言えます。

投資によって資産を殖やすということは、
投資された資金が投資先で有効に活用されたことを
意味します。


有効に活用されなければ、事業
はうまくいかず、
投資のリターンにも結びつかないからです。

つまり、投資という行動は自分が資金という形で
その事業(企業)を応援するサポーターとなり、

成功した時に感謝の気持ちとして利益の一部を
受け取る行為と考えることができるのです。

労働も投資も自分で納得できる行動をし、
このように、それが社会に貢献することにつながれば、

結果的にお金が感謝の対価として
支払われるのではないか、と私は解釈しています。


労働によって得られたお金も、
投資によって得られたお金も、
どちらも感謝の対価
であり等価です。

投資は誰でも一瞬で大金が稼げる楽なことだと
思っている人がいるかもしれませんが、
それは大きな誤解です。

投資も労働も、周囲から感謝を受けるためには
力が必要なのです。

投資の場合はその努力が見えにくいだけだとすれば、
お金を殖やすのは下品なことではありません。


むしろ自分が納得できない、
あるいは社会的に許されないものに関わることの方が
良く
ないことではないでしょうか。

人をだましてお金を儲けるような仕事、事故隠しを
するような社会的責任を果たさない企業への投資、

自分の資金が企業の価値の増大に
貢献していないような短期的な投資……

このような方法でお金を殖やすことは、
許されることではありません。
しかし、お金自体は下品なものではないのです。


なぜなら、お金は自分の人生を豊かにするための
必要条件のひとつであると考え
ているからです。

でも、人に迷惑をかける方法で得られるお金は
欲しいとは思いません。

お金は下品なもの、と思っているうちは
お金と仲良くなることができず、
お金が寄って
きません。

自分が納得できるお金に対するスタンスを
一日も早く見つけて、お金と仲良くなってください。